大腸の内側が黒くなる「大腸メラノーシス」

センノシドはよく効きます。スッキリするという感想もよく聞きます。

しかし長期にわたって毎日飲んでいると、だんだん効かなくなってきます。このことは添付文書で注意喚起されています。

困ったことに、センノシドが効かなくなった人は、どんな薬を使っても排便が困難になってしまう場合があります。

この状態の人の大腸を内視鏡で見ると、内側が黒ずんで見える場合があります。

これが「大腸メラノーシス」と呼ばれる状態です。

センノシドの長期服用が、「大腸メラノーシス」をもたらすとされています。

胃の辺りを押さえている人
写真=iStock.com/Tharakorn
漢方薬の飲み過ぎで「大腸が真っ黒」になる(※写真はイメージです)

よく分かっていない「いわくつきの薬」

ただ、これにはあいまいな点も残っています。

「大腸メラノーシス」になると腸の本来の機能が弱っているのではないかという説がある一方、それに反対する説もあり、よくわかっていません(『日内会誌』 108:40~45,2019)。

また、センノシドが効かない状態は、別の原因で腸の機能が弱った結果かもしれず、必ずしもセンノシドが原因とは限りません。

センノシドのような刺激性下剤は西洋では比較的人気がなく、研究も進んでいません。

学会のガイドラインなどでは一般に、センノシドのようなよく分からない薬よりも、より素性の知れた薬を優先して使うよう推奨されています。

学会も必要なときだけにしろと言う「いわくつき」の薬が、大黄を含む漢方薬の有効成分なのです。

「漢方だから安全」と単純には言えないのです。

ただ、今すぐやめたほうがいいとまでは断言できません。

すでにセンノシドを毎日飲んでいる人が、服用をやめるべきかどうかの判断は難しいため、決して自己判断で中止しないでください。