学資保険3つのデメリット
学資保険とは、子どもの教育資金を確保するための保険のこと。
「子どもが18~20歳になるまで」と設定された満期に向けて保険料を支払い、お金を積み立てていきます。そして無事満期を迎えた際に、払い込んだ保険料の総額に対して、増えた分のお金を上乗せして受け取ることになるのです。
この学資保険の主な目的は大学の入学費用を確保すること。子育てで最もお金がかかる時期に備えてコツコツと積み立てていくことで、大学入学のタイミングで積み立てた額以上のお金が受け取れる計算になります。
これだけ聞くと良い制度と思われるかもしれませんが、実はこの学資保険を利用するにあたって、注意すべきデメリットが3つあります。
学資保険のデメリット1:柔軟に資金を動かせない
学資保険で支払われる保険料の主な用途は大学の入学費用です。しかし、お金が必要なのは大学入学だけではありません。中学受験のために大手進学塾に多額の費用を払うことになるかもしれません。私立中学や私立高校に通うことになれば、その入学金や授業料も高額です。
子どもが受験をして私立中学校に通うこととなり、急にまとまったお金が必要になったとしましょう。それまで学資保険で積み立てた資金を現金化するには、その保険を解約する以外にありません。
子どもがごく小さいうちから、将来中学受験をするかどうか、私立学校に通うことになるかどうかは「わからない」というのが普通です。であれば、どのようなケースにも対応できるよう、引き出しやすい、柔軟なお金の持ち方をしておいたほうが安心できます。