落ち続けていたウイスキー市場が反転したきっかけは、ハッキリしている。『角ハイボール』の登場だ。『角ハイボール』の営業提案に対し、当時、「常識から逸脱している」とサントリー社内で大反対の声が上がっていたという。そのサントリーが新部署「イノベーション部」をつくり、ビール大復権に挑み始めた。
失敗しても、あきらめない。いつも挑戦してきた
――企業がイノベーションを志すのは当たり前になっています。なぜ、あえて「イノベーション部」をつくる必要があったのか。
二代目社長の佐治敬三が、戦前に撤退したビール市場に再参入したのが1963年。寡占市場で最難関の新規事業でしたが、初代社長の鳥井信治郎は「やってみなはれ」と言って背中を押した。
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