口周りの筋肉を鍛えてほしい

口周りの筋肉を鍛えるには、よく噛むことがとても大切です。「ひと口につき30回は噛みましょう」と推奨されているのを耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。もちろん、時間をかけて食べられるときは、ゆっくりたくさん噛むに越したことはありません。

ただ、わたしは、ひと口で噛む回数ばかりに、こだわりすぎなくてもいいと考えています。回数を数えながら食べるというのは、大変です。

照山裕子(著)、來村昌紀(監修)『口の強化書』(アスコム)
照山裕子(著)、來村昌紀(監修)『口の強化書』(アスコム)

そこで、できるだけ多く噛むということを意識してもらいながらですが、もっと楽しみながら、噛む回数を少しでもプラスできる体操をしたほうが続けやすいのではないかと考えました。

口の強化書』でも詳しく紹介している「かみかみリズム体操」を行うと、1日で100回程度、噛む回数が増えます。また、「かみかみリズム体操」では、グミを使って行うことをおすすめしています。

そうすることで、間食や気分転換といった生活の合間で気楽に行えるのが特長です。そうした、「ながら」で行えるからこそ毎日続けやすく、結果的に噛む回数を自然に増やしていくことができます。原材料がシンプルでおいしいので、子どもでも安心して続けやすいという効果もあります。

「老け口」防止のための「かみかみリズム体操」

では、「かみかみリズム体操」の具体的なやり方です。まずは、舌の力をつける「舌ポジリセット」を行います。

1.好みのかたさのグミを口に含み、舌の上にのせます。
2.下を使って、グミを歯ぐきの裏側にぐっと押し付け、その状態を10秒キープします。

次に行うのが「3・3・7拍子がみ」です。

1.「舌ポジリセット」のグミを舌で左側の歯に持っていき、3・3・7拍子のリズムで噛みます。
2.次に下で右側の歯にグミを持っていき、右側の歯でも3・3・7拍子のリズムで噛みます。
3.さらに左側で同様に噛みます。飲み込めるくらいまで、2~3を繰り返して、飲み込みます。

新しいグミで、「舌ポジリセット」と「3・3・7拍子がみ」をもう1度繰り返します。

最後に仕上げの毒出しうがいを行います。

1.上の歯をきれいにする
30ml程度の水(口のなか全体に水が回るくらい)を口に含み、口を閉じます。そのまま口に含んだ水を上の歯に向けて、くちゅくちゅとできるだけ大きな音が出るように強く速くぶつけます。10回ぶつけたら、水を吐き出します。

2.下の歯をきれいにする
同じように口に水を含み、その水を舌の歯に向けて、1と同じように強く速くぶつけます。10回ぶつけたら、水を吐き出します。

3.左の奥歯をきれいにする
同じように口に水を含み、その水を左の歯に向けて、強く速くぶつけます。10回ぶつけたら、水を吐き出します。

4.右の奥歯をきれいにする
 同じように口に水を含み、その水を右の歯に向けて、強く速くぶつけます。10回ぶつけたら、水を吐き出します。

毒出しうがいの水は、吐き出すのが一番いいですが、吐き出す場所がなければ飲み込んでも構いません。ただし、重度の歯周病など口のトラブルを抱えている方は、吐き出すことをおすすめします。水が理想ですが、お茶でも構いません。

ほかの筋肉と同じように口の筋肉も使わないと加齢とともに衰えていきます。年代問わず「最近かみ切れない」「口臭が気になる」「食事でムセる」などの症状があるのならば、ぜひ、「口の筋トレ」に、目を向けてみてはいかがでしょうか。

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