日常的な習慣が健康のリスクを高めることがある。岡山大学医学部の中尾篤典教授は「鼻をほじったり、無理に鼻毛を抜いたりすると、アルツハイマー型認知症のリスクを高める恐れがある」という――。

※本稿は、中尾篤典・毛内拡(著)、ナゾロジー(協力)『ウソみたいな人体の話を大学の先生に解説してもらいました。』(秀和システム)の一部を再編集したものです。

若い白人の女の子は人差し指のフロントで鼻を拾う
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「なぜ鼻づまりが起きるのか」がわかってきた

日本人の約3分の1がもっているといわれる花粉症などのアレルギー性鼻炎は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状を呈します。その患者数は現在も増加し続けており、特に鼻づまりは不快で集中力が低下し、睡眠障害の原因となることもあります。