英語で「帰国子女」に張り合えるか

英語を強化するには参考書、塾、英会話スクールなど、さまざまな方法があります。ですが、これらを凌駕りょうがする最強の対策方法があります。それは留学です。子供が幼いうちに、海外に送って早期英才教育を施す。これに勝る英語対策はありません。

実際、東京大学に通う学生には、帰国子女がたくさんいます。両親の仕事の都合や、本人の希望などの理由で、幼いころにまとまった期間を海外で過ごしている人が多いのです。彼ら彼女らは、東京大学の試験も英語で突破しています。数学や社会が多少苦手でも、英語で点数を稼げば、ぐっと負荷が軽くなります。

数学が80点中30点も取れない友人がいました。東京大学に合格したいなら、せめて40点は欲しいといわれています。この友人は、英語の試験で120点中の100点を記録し、見事弱点をカバーしました。

勉強
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「英語有利」のアドバンテージは高まりつつある

ここで述べている英語有利の風潮は、何も東大だけに限りません。むしろ東大以外の受験生はみんな、これからリスニング能力を鍛える必要に駆られています。

2021年から実施されている共通テストでは、英語の配点がセンター試験とは異なります。これまではリーディング200点のリスニング50点だったのが、今ではリーディング100点のリスニング100点。完全に1対1の配分に変化しています。

大学入試の最前線では、それだけ英語力を、とりわけリスニングやライティングなど、実際に運用する能力を重視しているのです。英語が得意であることは、昔から受験生にはアドバンテージでしたが、それのもたらす有利度合いは年々増加しています。

受験に勝つなら、英語力を鍛えるのが一番。そのためには、わが子を連れて海外周遊したり、留学させたりして、経験を積ませる。富裕層有利の時代は、ペーパーテストにも迫っています。