躊躇なくしなだれかかれる女性がうらやましい
自分がどうしたいのか、どんな人を求めているのかがわからなくなった。
これまでは徐々に異性と親しくなって、そこから恋愛感情が芽生えた。婚活を始める前に好きだった人も、仕事を通して親しくなって、一緒に食事などに行くうちに少しずつ惹かれていった。
けれども婚活市場では、スタートラインで「恋愛できるかどうか」を選別しなければならない。その線引きは何によって行うのだろう。容姿か年齢か年収か。逆に私は今でも、好きな人の年収を知らない。「いい人の条件」がなくても好きになるのが、本来の恋愛ではないだろうか。
一方でお高くとまっているような自分もいやだった。ちょっといいなと思う男性に、躊躇なくしなだれかかることができる、甘えられる女性がうらやましい。私は今日も、連絡先さえ交換することができなかったのだ。(続く。第3回は<「回転ずし」のネタになって男性10人から値踏みされる…40代後半ライターが「個室パーティ」で婚活した結果>)