苦労するのは民放の音楽番組

NHKが毎年キャスティングで苦労しているのは、視聴率獲得につながる大物やサプライズへのオファーであり、ジャニーズの動向には関係のない追加発表のところだった。今年は11月中旬の出演者発表も、その後の追加発表も、「“脱ジャニーズ”を印象づけて注目度を高める」というPR手法になるのではないか。

では民放各局で放送される年末の長時間音楽特番はどうなのか。

年末の主な音楽特番は、『ベストヒット歌謡祭』(日本テレビ系、読売テレビ)、『テレ東60祭ミュージックフェス(仮)』(テレビ東京系)、『日テレ系音楽の祭典 ベストアーティスト』(日本テレビ系)、『FNS歌謡祭 第1夜・第2夜』(フジテレビ系)、『CDTVライブ!ライブ!クリスマスSP』(TBS系)、『ミュージックステーション ウルトラSUPER LIVE』(テレビ朝日系)、『発表!今年イチバン聴いた歌 年間ミュージックアワード』(日本テレビ系)、『輝く!日本レコード大賞』(TBS系)などがある。

『NHK紅白歌合戦』以上にジャニーズのタレントが多数出演していた音楽特番も多いだけに、例年とは異なるキャスティングが求められているのは間違いないだろう。

今年トップクラスのセールスを記録したSnow Man、SixTONES、King & Prince、なにわ男子はもちろん、KinKi Kids、NEWS、関ジャニ∞、KAT-TUN、Hey! Say! JUMP、Kis-My-Ft2、Sexy Zone、ジャニーズWEST、Travis Japan、さらにジャニーズJr.の出演もあっただけに、その穴は大きいと言わざるを得ない。

逆に例年以上に見応えがある番組に

彼らの行方によっては、1組あたりの演奏曲数や映像企画の増減などで調整したいところだが、土壇場で出演を発表できればインパクトが大きいだけに、制作サイドはギリギリまでジャニーズ事務所と所属タレントたちの動向を注視していくのではないか。

ともあれ、『NHK紅白歌合戦』も、民放各局の長時間音楽番組も、ジャニーズ勢がいないのであれば、それこそ腕の見せどころであり、キャスティング力、企画力、演出力などが試されるだろう。それが如実に表れるという意味では、例年以上に見応えがあるものになるかもしれない。

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