既存の宗教法人格を買って法人登記するヤドカリ作戦
さらに危険なのは、時間をおいて再び宗教法人格を取得する可能性である。むろん、宗教法人の設立認証を正規ルートで「再申請」したとしても、旧統一教会の場合は受理されることはまず、考えられない。
そこで、既存の宗教法人格を「買う」動きに注意である。宗教法人は、水面下で「売買」されている実情がある。ブローカーを通じ、旧統一教会と親和性の強いキリスト教系の不活動法人や、単立の宗教法人などを買収し、そこに法人登記を移す手法である。あたかも、「ヤドカリ」のように。仮にそんな事態になれば、宗教法人解散は無意味になってしまいかねない。
旧統一教会解散後の、リスクや抜け穴は、あちこちに存在する。監督官庁や社会による長期の監視が必要になるが、それも容易ではないだろう。