添えている左手はスムーズに動いているか

では、ゴルフのショット・野球のバッティングで、「右打ち」をするときの動きと、尺側手根屈筋の関係も見ておきましょう。

注目したいのは、左手の動きです。野球でもゴルフでも重要性をよく指摘されている引き手・フォロースルーの動きを、スムーズかつ安定して行うには、尺側手根屈筋が担う「左手の手首を外向き(反時計回り)にひねる(上に向ける)」という働きがポイントになっているとよくわかるはずです。

また、尺側手根屈筋のトレーニングを行うと、特に手の小指・薬指の力と機能がアップするので、握力が強くなっていきます。これが、バット・クラブ・ラケットを握って振るスポーツにメリットがあることは、説明するまでもないでしょう。

手首・指の外側(小指側)を支える力を効率的にアップし、打つ球を強く正確に飛ばせるようになる!

1.胸の前の高さで手を「グー」にする
肩幅程度に両脚を開き、右腕を軽く曲げ、胸の前の高さで手のひらを前方に向けてから「グー」の形を作る。特に小指、薬指、中指を強く握る。

2.手首を真正面に曲げる
手首を手のひら側の前方真正面に曲げ、その状態を10秒間キープ。左腕でも、同様にトレーニングする。

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