どんな都心でも新しい百貨店が開店することはもうない
今回の西武池袋に引き続いて、今後は大都心駅近百貨店の業態変更や閉店もさらに珍しくなくなるでしょう。名古屋では、JR名古屋駅の名鉄百貨店本店が再開発に伴い、時期は未定ながらも閉店するという報道があるほどです。都心百貨店・都心ターミナル駅近百貨店はそれぞれ損益分岐点が異なるでしょうが、大ざっぱに言って年間売上高400億円未満の店舗は存続が難しくなっていくのではないかと思われます。
また西武池袋のような好調店でも、運営企業の財務体質が悪ければ売却されるケースも珍しくなくなるでしょう。将来的に百貨店が全滅することはないでしょうが、大都市都心店の中でも優秀店のみが残るという結末を迎えるのではないかと考えられます。そして各地のメインの商業施設は都心ならファッションビルと大型家電量販店、地方・郊外・一部都心駅前に大型ショッピングセンターという構図になって収束することになるでしょう。
今後、地方郊外は当然のことながら、大都市都心でも新たな百貨店店舗が建てられることはないでしょう。