家庭菜園:100円ショップ利用で525円也
家庭菜園がブームだという。PRESIDENT 2009年6月15日号(>>記事はこちらから)によれば、年々愛好者が増え、139億円市場になっている。経験は皆無だったが、観葉植物代わりに野菜を作ろう、と思い立った。
なにしろコストが安い。そしてすぐに成長するから観察が楽しい。わがマンションは狭くてどうしようもないが、ベランダは日当たりがいいので、野菜作りには最適である。
材料はすべて100円ショップ。コンテナ(105円)、各種土(105円×3)、種(ラディッシュとハツカダイコンの2袋で105円)を買った。コンテナは、家にある別の容器で済まそうかとも考えたが、安いので買ってしまった。100円ショップはこういう余計な買い物をしてしまうので注意が必要だ。
あとは適当に土を放り込み、種を撒いただけである。栽培は、小学4年の次女に任せた。発芽して双葉が開く。日々成長するのが面白いようで、せっせと水をやっている。そんな健気な様子を見ているだけで、家庭菜園計画は大成功だと思った。
しかしそこはやはり初心者である。重要な工程をさぼってしまった。解説書を見ながら次女に間引きをやらせようとすると「なんか、かわいそう」と難色を示したのだ。じゃあ間引きはヤメ、とほったらかしたら写真(本人撮影)のような塩梅(あんばい)になった。
当然、収穫の時期は遅れた。見本よりもずいぶんと貧弱なラディッシュである。「かわいそうだけど、やらなきゃいけないことをサボると、こうなっちゃうんだね」などと父親である私は教え諭すのだった。
収支を計算してみると、残念ながらあまり家計の役には立っていないようだ。そもそも葉ものの野菜は安価だし、あまりに手間がかかりすぎている。むしろここまで愛着がわくと、ペットを飼うより安い、と考えるようになってしまっている。
水で洗って生のまま娘と食べた。小さいながら旨味が詰まっていた。