映画鑑賞:国立映画館で鑑賞。500円也
映画は、みんなで行くものではない。一緒に来た相手と口を利きたくないのなら便利だが、基本的には1人で観るものだ。自分の趣味に相手をつき合わすのも気が引ける。
普通に観たら1800円かかる。大変な出費だ。
私なら、新作はレイトショーで観る。同じ映画であっても1200円とありがたい。そのうえ21時前後に始まるので、時間の都合もつけやすい。ただし、終わる時間も遅いので、終電の時間はチェックしておいたほうがよい。
読者諸賢の中で、もし戦前、戦中、昭和の古い映画が好きならば、この文章を読み進めてほしい。そうでないなら、ここで本稿を読むのをやめてレンタルビデオ店に行くことをお勧めする。
九段下にある「昭和館」では、戦前戦後のニュース映画が無料で観られる。戦争孤児が健気に頑張る姿に、私は幾度となく涙を流した。毎週土曜日にプログラムが変わるので、週末に行くのがいい。当時の雑誌も閲覧できる。
いま、着実に人気を得ているのが、東京国立近代美術館フィルムセンターだ。京橋駅近くにあり、遠目にはなんの施設かよくわからないのだが、実際は国立の映画館だ(入場料500円)。月ごとにテーマを変え、そのテーマの映画が片っ端から連続上映されている。たとえば、2009年5月のテーマは「怪獣・SF映画特集」だ。「昆虫大戦争」「ガメラ対大悪獣ギロン」「ゴジラ ミニラ ガバラ オール怪獣大進撃」など21本を一挙に上映する。過去には、1970年代のフランス恋愛映画特集など、自分に興味がありそうなテーマをぜんぶ観れてしまうのだから、>>ホームページは要チェックだ。
最後に、浅草の名画座に行くのも、楽しみのひとつだ。3本立てで1200円。先ほどの500円より安い。最近上映していたのは、「新仁義なき戦い 組長最後の日」菅原文太/和田浩治 監督:深作欣二。「続・男はつらいよ」渥美清/佐藤オリエ 監督:山田洋次。「蝦夷館の決闘」加山雄三/三國連太郎 監督:古澤憲吾。このラインナップにピーンときた人だけでいいので足を運んでほしい。案外若い世代もずいぶん来ていてびっくりさせられる。この界隈にはたくさん映画館がある。>>前項でご紹介したB級グルメ探訪とあわせて、とりあえず浅草へ立ち寄ってみるのもいいかもしれない。休日を名画で過ごす。これ以上の贅沢を私は考えつかない。