図書館利用:効率よく調べる。時間もコストもゼロ

週明けに大事なプレゼンがあり、情報収集をしなくてはいけない。平日では調べる時間がなく、結局週末に仕事をすることになってしまった。そんなあなたには図書館がベストだ。

仕事や趣味のちょっとした調べごとなら近所の図書館で済ませられる。図書館には司書という職業の人がいて、あなたの調べものの相談に的確なアドバイスをしてくれるはずだ。もちろん料金はかからない。

調べたい具体的な人名や事件、年月などの情報を告げると、記載された資料、書物を調べたうえで回答をくれる。国会図書館に行くのはそれからでもよい。

図書館法第3条にもはっきりと記されているサービスだが、ある調査では、「利用したことがある」が534人と、13.8%(回答総数3872)にとどまっている(出典:『まちの図書館でしらべる』)。

近所の図書館では蔵書が限られていて、その日のうちに手に入れることができない困った事態に陥ることがある。

そんなときに便利なのが「Eメールレファレンス・サービス」だ。

都立中央図書館(東京都港区)ではレファレンスについては直接図書館員に行う相談カウンターのほかに、電話とホームページ、郵便でも受け付けている。1日の平均問い合わせ数は約300件。レファレンスに対する回答期間は1週間以内とのことなので、来館せずとも平日のうちに>>ホームページから問い合わせをしておき、回答を受けてから休日に図書館に赴けばよい。質問にもよるが、数十冊の本とともに、該当個所のページまで調べてメールで回答をくれる。あとは休日に図書館へ行き、該当個所を開くだけでいい。効率よく、ディープな情報を入手し、ライバルを出し抜ける。

筆者は王貞治氏(昨年限りでソフトバンクの監督を勇退)について、「新聞記事における初出は?」とのレファレンスをホームページ上で行った。すると5日後に「昭和31年7月28日の読売新聞朝刊」の回答が。当時の王氏は高校1年生。季節柄、高校野球の記事だろうか。果たして詳細な記録は……。

今度の休日は図書館へ赴くことにしよう。

(撮影=岡本 凛)