あえて手書きのハガキでお礼状を出す
社会人経験をそこそこ積んだアラサー世代なら、贈り物をいただいたときなど、お礼状を書いた経験があるでしょう。
お世話になったり、サービスを受けたことに対してお礼を伝えるのと同様、面接対応をしていただいたことに対して、お礼をこの「お礼状(ハガキ)」を郵送することで伝えるのです。そもそも、ビジネスシーンでお礼状を送ることは何ら失礼には当たらないし、きちんとしたお礼状をもらって嫌な気がする人はいません。だからこれを面接後にも応用するのです。
作成方法についてですが、高級紙のハガキに直筆で書きます。
官製ハガキでは凡庸で、非常に安っぽく感じます。どうせやるなら、徹底的に用紙にもこだわってください。ロフト等に行けば、高級紙で作られた、洗練されたハガキがたくさんあります。
「それならば封書の方がいいのでは?」という人もいますが、採用人事にとっては、開封に手間がかかるし、何が入っているかわからない怖さ(不採用にしたことの逆恨みの手紙もたまに届く)もあります。
その点、ハガキなら「開封率100パーセント」で、採用チーム内でも回覧してもらえる可能性があります。だからここは、あえてハガキなのです。
直筆で書く理由は、PC作成でプリントアウトしたハガキでは大量応募の匂いが出てしまうからです。下手でも丁寧に気持ちを込めて書けば大丈夫です。
最も大事なことは、採用人事の選考評価が固まらないうちに届けることです。面接でのやり取りで評価を下すのが採用選考の鉄則ですが、採用人事も人の子、このハガキで評価が好転する可能性はゼロではありません。
ただし評価が固まってからでは、どうしようもない。
だから、帰宅してから腰をすえて書くのでは遅すぎます。面接当日までにハガキを買っておき、面接が終わったらその足ですぐカフェに入り、その場で書いてポストに投函するのです。そうすれば多くの場合、翌日か翌々日には着くでしょう。
「帰ってからでいいや」、「明日書けばいいや」はNG。最近は面接後に「お礼メール」を送る人は多くなってきています。やらないよりは良いですが、ハガキに比べてインパクトは落ちます。ここは一手間かけておきましょう。
OK! お礼のハガキの実例
①面接のお礼を伝えるのが主旨。儀礼的でかまわない。長々と書かない。
②面接を経て入社意欲が固まったことをさりげなくPRするのは効果的。
③選考評価が固まってから出しても無意味。文書構成上のバランスが多少崩れようと字が汚かろうと、一刻も早く出すことを優先する。