長々と書かず、要点を絞る

しかし、そもそもどうやったらいいか、わからない人がほとんどでしょう。

中谷充宏『20代~30代前半のための 転職「書類」受かる書き方』(秀和システム)

まず、そのオーソリティに作成経験があるようなら、今回作成をお願いする主旨や提出先などの情報を伝えて作成を一任します。大学教授のようなオーソリティなら、自身のゼミ生、研究生の就活用や研究機関用の推薦状の雛形を持っている方も多いです。

一方、作成方法がわからないようなら、こちらで草案をワープロ打ちで作り、オーソリティに自署&押印してもらうのがベストです。

皆さんが一番難しく感じる推薦状の中身ですが、働きぶりや評価を証明してもらうのが主旨ですから、長々と書かずに要点のみに絞るのがポイントです。

実際の採用現場では、文面や構成よりも、オーソリティの社会的地位の高さ、ちゃんとその人が自署しているか、押印してあるかに着目します(「コネ入社」の際のコネの威力を想像すればお分かりいただけると思います)。

下記のような実例を加工してササッと作成しても、きちんとオーソリティから推薦されていることがはっきりすれば、威力に影響はありません。

推薦状作成のフローチャート
中谷充宏『20代~30代前半のための 転職「書類」受かる書き方』(秀和システム)より
中谷充宏『20代~30代前半のための 転職「書類」受かる書き方』(秀和システム)より
中谷充宏『20代~30代前半のための 転職「書類」受かる書き方』(秀和システム)より
ポイント
・上から
 作成日付
 宛先
 タイトル
 本文
 作成者(オーソリティ)情報
 という文書構成で作成する。
・冗長に書かない、余白が目立つくらいのボリュームでかまわない。
・本文には、そのオーソリティとの接点があった時期の実績や成果、働きぶりなどを書いてもらう。
・「ここに◎◎◎◎氏を推薦し、貴社での活躍を保証いたします」というように、高らかに推薦・保証してもらう。
・「さらに詳細について必要の場合には喜んでお答えします」というように、身元調査や質疑にも積極的に応じる旨を書けば、応募者に対する採用人事の信用度は一気に向上する。
・作成者情報は、できるだけ詳細に書いておくと確証性が高まり、応募先企業からもアプローチしやすくなる。
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