職場の6歳年上の既婚男性と不倫

「このままではいけない」と一念発起したK子さんは、働きに出ることを決意。「子育てにひと段落したタイミングで仕事を再開する女友達がまわりに多く、そんな彼女たちにすすめられたこともあり、これからの自分の人生を充実させるために働こうと思いました」。

働きはじめてからのK子さんは、「自分を必要とされる場所ができたせいか、自分でも驚くほど毎日が楽しくなった」という。ところが、K子さんの毎日が楽しくなった理由は仕事に就いたことだけではなかった。「じつは職場に好きな人ができたんです」。

相手はK子さんの上司にあたる6歳年上の既婚男性だった。「慣れない仕事のことで相談に乗ってもらっているうちに、食事に行ったりお酒を飲んだりして2人で過ごす時間が増えていったんです。お互いに結婚していることもあり、感情を抑えていたつもりでした。でも、彼が人事異動でほかの部署に移ることが決まった夜『あなたと会えなくなることに僕は耐えられそうにない』と彼に告白されたんです」。

不倫相手の上司はK子さんを女性として大いに満足させてくれたという。「会えば必ず『可愛いね』『キレイだよ』とほめてくれるんです。私が夫への不満をこぼすことがあっても『オレが旦那だったらK子にそんな悲しい思いをさせないのに』と味方になってくれて……。夫以外の男性を知らないということもありますが、正直な話、今は夫より彼のことを愛しています」。

「妻が自分のことを構ってくれない」

【CASE2】自分に構ってくれなくなった妻より「尽くす愛人」を選んだ夫

M太さん(42歳)は現在、不倫中だという。不倫関係になった理由については「妻が自分のことを構ってくれなくなったから」だと話す。

M太さんには5歳年下の妻がいる。「妻の興味の対象は、小学生の息子のことだけ。俺になんて1ミリも関心がないんです」と自虐的に笑うM太さん。

「息子が翌日学校に着ていく洋服は靴下までそろえて枕元に用意するくせに、俺のはシャツすらクリーニング店から取ってきてくれていない。文句を言うと『大人なんだから自分で取りに行けるでしょ?』と取り合ってもくれない」「息子の好物のハンバーグやオムライスが食卓に並ぶことはよくあるのに、俺の好きな唐揚げやアジフライを作ることはほぼない。リクエストしても『揚げ物は家でしたくない。外で食べてくればいいのに』と拒否されてしまう」などと妻への不満は尽きない。

アジフライ
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