一流は「相手目線」に立って伝える

第2位は、『話し方の一流、二流、三流』。累計150万部突破のベストセラー作家、嶋津良智氏が、一流、二流、三流の話し方を比較しながら「相手の心を動かす話し方」を教えてくれる一冊です。

嶋津良智『話し方の一流、二流、三流』(明日香出版社)
嶋津良智『話し方の一流、二流、三流』(明日香出版社)

例えば、相手に何かをやってほしいとき、三流はやってほしいことを伝え、二流は自分都合で頼み、一流は相手目線に立って伝えます。具体的な例を挙げてみましょう。

タクシーの運転手が、乗客に「シートベルトをお締めください」というメッセージを伝えるとします。ここでシンプルに「締めてください」とだけ伝えるのは、三流のコミュニケーションです。そして「万一の事故の際、当社は責任を負いかねますので」と自分都合の理由をつけるのは二流。一流は「お客様の安全を守るために」と、相手目線に立った理由を添えるのです。この伝え方なら、相手は気持ちよく動いてくれるでしょう。

おそらく多くの読者は、本書を読み進めるうちに、自分の伝え方が三流、もしくは二流であることに気づいてドキッとさせられるでしょう。公私問わず、円滑なコミュニケーションのために、ぜひ手に取ってみてほしい一冊です。

1日3回「たった1分の習慣」で睡眠を改善

第3位には『あなたの人生を変える睡眠の法則2.0』がランクインしました。14万部突破のベストセラー『あなたの人生を変える睡眠の法則』を全面リニューアルした一冊です。

菅原洋平『あなたの人生を変える睡眠の法則2.0』(自由国民社)
菅原洋平『あなたの人生を変える睡眠の法則2.0』(自由国民社)

本書の特徴は、睡眠にまつわる正しい知識がまとまっているだけでなく、朝・昼・夕それぞれたった1分で睡眠を改善する方法を教えてくれる点。しかも、朝だけ、昼だけ、夕だけでも、一定の効果が期待できるといいます。

朝の習慣は、起床4時間以内に1分間、光を浴びること。
昼の習慣は、起床から6時間後にごく短い昼寝をすること。
夕の習慣は、起床から11時間後に簡単なエクササイズをすること。具体的には、スクワットを10回するだけでOKです。

本書の著者である菅原洋平氏は、東京のクリニックで薬に頼らない睡眠外来を担当する傍ら、全国各地で生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行っている、脳と睡眠のプロフェッショナル。プロが教える睡眠術を取り入れて、仕事のパフォーマンスアップを目指しましょう!