自分を認めてくれる環境に出会える大切さ
また話が脱線してしまうかもしれませんが、今回のご相談でもう一つ感じたのが、「環境」の大切さです。以前、小学校時代は友だちが一人もいなかったあるお子さんが、自分に合った中学校に入れたことで、才能をメキメキと伸ばしていったことがありました。はっきりとしたこだわりや趣味があった彼女は、小学校時代はなかなか周りに理解されなかったのですが、中学では違いを互いに認めあって、疎外されることなく好きを極められる環境を手に入れたそうです。彼女の動機は全部、自分の内側から出るものであり、決して、「いいね!」が欲しくてやっているわけではないんですよね。加えて、そんな自分を認めてくれる環境があることがとてもいいな、と感じました。
私も小学生の子供を持つ親なので、これから思春期に入っていくなかで、同じような悩みにぶち当たる可能性は大いにあります。その時、子供の「好き!」や不安に寄り添いながら、親として提供してあげられる環境、ラインを考えていきたいと思ったご相談でした。
(構成=小泉なつみ)