「責任感」パターンの人に対しては、まずはいったん冷静になってもらい、判断ができる状態になることが重要です。
そして「命を失う危険性をかけてまでやるべきことか」、「ケガや行方不明になれば救助や捜索が必要になり、人様に迷惑をかける」、「捜索で家族が巻き添えになる危険性がある」、「家族としてとにかく心配だから思いとどまってほしい」などと、自分がやろうとしていることの今後の影響力の大きさを伝えたり、感情に訴えたりすることで何とか踏みとどまってもらえればと願っています。
常識が通じないほど「自然が変わってしまった」
令和時代、日本は「大災害時代」になることが予想されています。地球温暖化が原因となって、毎年のように激しい大雨・台風が日本を襲ってくるのです。これまでの常識は通用しません。「自然が変わってしまった」のです。ですので、私たち自身の意識や行動も変えていかなければなりません。
台風の被災地に行った時に、「50年に一度の大雨と言われている。ならば、あと50年は大丈夫だろう」という声を聞きました。これは間違いです。50年に一度というのは、確率でいうと2%です。毎年2%の確率でその地域に大きな水害が起きる可能性がある、しかも地球温暖化によってその確率は上がっている可能性があると思うべきです。
令和を生きる私たちにとって、自然災害は「めったに起きないもの」ではありません。人生の中で、必ず何度かは経験する危機です。起きることを前提にして、「今回は! もしかしたら!」と思って事前に対策を取らなければならない危機なのです。