米CNNは、「侵略による損害が続けばロシア国民は革命を起こす可能性がある」という見出しで報じた。同局はプリゴジン氏の次の発言に着目した。

「(ロシアの損害が続けば)1917年の時のように、革命という名の結末を迎える可能性がある」
「まず兵士たちが立ち上がり、その後、彼らの愛する人たちが立ち上がるだろう。殺害された人々の親戚が数百人、すでに何万人もいると考えるのは間違いである」
「そしておそらく数十万人がいるでしょう。それを避けることはできません」

無傷のロシア・エリートに憤慨している

プリゴジン氏の「革命発言」は、ウクライナ侵攻による悪影響を免れているエリート層への不満を反映している。

プーチン氏や軍部トップが率いる戦争により、ロシア国内では動員への恐怖が広がっている一方、オリガルヒ(新興財閥)たちは国外へ退避し戦争と無縁の生活を送っていることへの反発と見られる。

米CBSニュースは「ワグナー・グループのボス『プーチンの肉屋』、ロシアはウクライナ戦争に負けて「革命」に直面する危険があると語る」と題する記事で「革命発言」に注目。戦争の直接の被害者である兵士らから順に蜂起が始まるとのプリゴジン氏の見方を紹介している。

2010年9月20日、ウラジーミル・プーチン首相が、学校に調理済み給食を供給する新工場「コンコード」を視察
2010年9月20日、ウラジーミル・プーチン首相が、学校に調理済み給食を供給する新工場「コンコード」を視察(写真=Government of the Russian Federation/CC-BY-3.0/Wikimedia Commons

「エリートの子らは……公の場で太って気ままな生活を送ることを許されている」
「他の人の子らは棺の中でズタズタにされて戻ってくるのに」

プリゴジン氏が、国の最高幹部や政財界のエリートたちを批判するのはこれが初めてではないが、同記事では「プリゴジン氏は彼らを無能とみなしており、外国財産を所有し、子供たちを海外に送り出したことを反逆罪で告発したことさえあるが、インタビューでは彼の発言の厳しさが際立った」と指摘している。

ロシアの市民たちが「投石器」を携えてエリートの自宅や別荘を襲撃するおそれがある――。プリゴジン氏は「彼らが数百人だとは思わないように」「いまや犠牲者の家族は数万人に及び、(反旗を翻す人々は)数十万人ともなるだろう」と語っている。