英英英単語は「言い換え」の問題に効果的

こう理解しておくと、次のようなメリットがあります。

TOEIC L&RテストのPart3(会話問題)、Part4(説明文問題)、そしてPart7(読解問題)では、問題文中にある正解のヒントとなる箇所で「具体的な」表現が使われ、それが選択肢では「抽象的な」表現に言い換えられている、というケースが多くあります。しかし、選択肢の表現が本当に「正解につながる箇所」の言い換えになっているのか判断に迷うことも少なくありません。

英英英単語シリーズでは見出し語がテストの「問題文中に出てくる表現」となり、英語による定義が選択肢で行われる「言い換え」のヒントとなるケースが多く、自信を持ってこのようなタイプの問題に対処できるようになります。

Mr. Tanahashi is Mr. Nakashima’s mentor.
タナハシさんはナカシマさんのメンターだ。

上のような表現を含む問題文に対して、

What is suggested about Mr. Tanahashi?
(タナハシさんについてどんなことがわかりますか)

という問題が出題された場合、

He provides guidance for his colleague.
(彼は同僚に指導を与えている)

という選択肢があれば、これが正解になりえます。

定義にあるprovide guidanceという表現を覚えていれば、かんたんですね。

コワーキングスペースで学ぶ女性の手
写真=iStock.com/mapo
※写真はイメージです

メリットは「極力日本語を排した状態」で学習を進められること

また、TOEIC L&Rテストでは、毎回、Part7(読解問題)に1~3問程度の「言い換え問題」が出題されます。

In the e-mail, the word “mentor” in paragraph 1, line 1, is closest in meaning to
(Eメールの第1段落・1行目にある“mentor”にもっとも意味が近いのは)

(A)advisor (B)doctor (C)student (D)mayor

このように、mentorが問題文の中でどのような意味で使われているのかを解答します。類義語を覚えていれば、正解が(A)のadvisorであることは明らかです。

このタイプの本を使って学ぶ際のもっとも大きなメリットは、「極力日本語を排した状態」で学習を進められるところにあります。

本番のTOEIC L&Rテストの問題には英語しか載っていません。本番で英語だけで作成されている問題を解答するのですから、普段学習するときもできる限りそれに近い状態で学習するに越したことはありません。

掲載されている類義語、対義語、そして見出し語にまつわるワンポイント解説まで、しっかりと読みこんでご自身の語彙力を高めてみてください。