5月3日、太宰府高校(福岡県)の野球部員が練習試合中に相手の打球を胸に受け死亡した。スポーツライターの広尾晃さんは「いまの高校野球はケガや事故が起きやすい状態になっており、危険なスポーツといえる。高校球児の命と健康を守るためにも、高野連はすぐに対策を取るべきだ」という――。
阪神甲子園球場
阪神甲子園球場(写真=Kirakirameister/CC-BY-SA-3.0,2.5,2.0,1.0/Wikimedia Commons

なぜ福岡の高校球児は練習中に死亡したのか

5月3日、福岡県立太宰府高校(福岡県太宰府市)の野球部員が、久留米市で行われた他校との練習試合中に打球を受けて死亡するという痛ましい事故が起こった。

西部読売新聞朝刊(5月17日)によると、死亡した生徒は投手で、ピッチャーライナーを胸部に受けて倒れ、病院に搬送されたが助からなかったという。