本を読む喜び、学ぶ楽しさを身につける

一方で、「頭の良し悪し」に関わる前頭前野については、読み聞かせをしている間はあまり働いていませんでした。

そう聞いて、少し残念な気持ちになった親御さんもいるかもしれません。しかし、それは少々早計というもの。

なぜなら、たくさん読み聞かせをしてもらった子どもは、自然な文脈で言葉を学習し、情操や感情表現を豊かに発達させていくからです。

それだけでなく、本を読む喜び、学ぶ楽しさも身につけていきます。

親子で読み聞かせの役割をチェンジしてみよう

そうした体験が強力なモチベーションとなって、成長するにしたがって自ら本を読むようになり、「何も言わなくても自分から勉強する子ども」へと成長していくでしょう。

子どもが自分で文字を読めるようになったら、ぜひ読み聞かせの役割を親御さんと交代してください。今度は子どもが音読をして、親御さんがそれを聞く側に回るのです。

音読によって子どもの前頭前野が強く活性化し、子どもはさらに「頭のいい子」に成長していくことが期待できます。