ChatGPTをよく知るための「はじめの一冊」

第2位は、『先読み!IT ×ビジネス講座 ChatGPT 対話型AIが生み出す未来』がランクイン。

古川渉一、酒井麻里子『ChatGPT 対話型AIが生み出す未来』(インプレス)
古川渉一、酒井麻里子『先読み!IT ×ビジネス講座 ChatGPT 対話型AIが生み出す未来』(インプレス)

まるで人と話すような感覚で対話ができる生成AI「ChatGPT」。2023年上半期は、どこもかしこもChatGPTの話題で持ちきりでした。近頃ではChatGPTを業務に取り入れる企業も増えてきて、ChatGPTを扱うスキルはビジネスパーソンに不可欠となっていきそうです。

本書では、そんなChatGPTの概要を手軽に知ることができます。どんな質問にも瞬時に自然な言葉で答えてくれるChatGPT。あまりの有能さに“万能の神”として崇めてしまう人もいるかもしれませんが、それは危険です。ネットの学習データから確率に基づいて文章を生成するChatGPTは間違った回答をすることもあり、また同じ質問でも異なる答えを返してくることもあるのです。

本書ではChatGPTの成り立ちから仕組み、どこに強みがあって弱みがあるのかも一挙解説。ChatGPTから欲しい答えを引き出すには“良い問いかけ”をする必要がありますが、そのポイントについても触れています。本書をChatGPT本の「はじめの一冊」として活用してはいかがでしょうか。

周りに気を配ることで、自分も機嫌よく過ごせる

第3位は『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』。

有川真由美『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』(毎日新聞出版)
有川真由美『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』(毎日新聞出版)

本書は2019年の刊行以来、何度も版を重ねているベストセラー。毎日を少しでも明るく過ごそうとする、前向きなビジネスパーソンに支持を得てランクインしました。

わたしたちの身の回りには、不機嫌になるネタが山ほど転がっています。部下に仕事を頼んだら断られた、会議で失言してしまった、急いでいるのに渋滞にはまった……など、たとえ朝気分よく出かけても、1日が終わる頃にはどっと疲れとため息が出ているのではないでしょうか。

本書が提案するのは、機嫌よく過ごすための「小さな習慣」をもつこと。「自分にご褒美を買う」などは誰でも思いつくかもしれませんが、本書は加えて「挨拶するときは相手に体ごと向ける」「相手が断りやすいように頼む」「感情的な行動をとらない」といった、周囲へのさりげない気配りを勧めています。

「人の悩みの9割は人間関係」と言われるように、周りの人との関係がスムーズだと、それだけでも機嫌よく過ごせるもの。自分だけでなく周りにも気を配ることが、誰もが機嫌よく過ごせるコツかもしれません。