「常識的には考えられません」
「寝そべっている男性は、岸田首相の甥で翔太郎氏の従兄弟にあたるA氏です。A氏の父親は岸田首相の3歳下の実弟で、外国人の国内労働を支援する『フィールジャパンwith K』代表取締役の武雄氏。母親はスナック菓子で知られる『湖池屋』創業者の長女と、“華麗なる一族”の家系です。本人は20代半ばで、関西の大学を卒業後、現在は愛知の商社に勤務しています」(翔太郎氏の知人)
翔太郎氏はひな壇写真で首相の位置に立っており、今回の騒動でも中心人物なのは明らかだという。
政治アナリストの伊藤惇夫はこう憤る。
「首相が公邸に客を呼ぶことはありますが、あくまで職務に関わる話をするため。公邸で宴会なんて聞いたことがない。撮影された写真は“公邸見学”の域を大幅に超えており、常識的には考えられません」
これが報じられると、岸田首相の責任を問う、公邸で宴会などもってのほかという声のほかにも、政府の情報管理が甘すぎる、世襲政治家にはロクなのがいないなど大騒ぎになった。
当初、岸田首相は事の重大性を認識できず、5月26日の参院予算委員会で野党から追及されると、呆れたことに「忘年会」に自らも出席して挨拶したことまで認めた。だが、息子の更迭については明確に否定したのである。
しかし、文春報道直後に行われた日本経済新聞とテレビ東京の世論調査で支持率が急落すると、あわてて翔太郎氏を更迭すると発表したのだから笑止千万というしかない。
フライデーも岸田首相「ご満悦参加写真」と続く
各新聞社の「社説」には週刊文春の名が溢れた。読売新聞は5月31日付でこう書いている。
「対応が遅きに失したのは、首相の気が緩んでいるからとしか思えない。首相に諫言する側近も、いなかったのだろうか。
広島でのG7(先進7か国)首脳会議は一応、成功した形だが、国際情勢は緊迫し続けている。再び円安傾向が顕著となり、経済の先行きは見通せない。
難題が山積する中、首相がたるんでいたら、政権の基盤が揺らぎかねない。首相は足元を固め直して、緊張感を持って政策遂行にあたる必要がある」
だが、フライデー(6/16・23日号)が二の矢を放った。「【独占入手】岸田首相が『息子大ハシャギ公邸忘年会』に寝間着&裸足で『ご満悦参加写真』」がそれである。
「長男で首相秘書官の翔太郎氏(32)ら首相の親族が、公邸内の階段で寝そべるなど大ハシャギの宴会を繰り広げたことが『週刊文春』で報じられるや、世間は大ブーイング。
だが首相は翔太郎氏に『厳重に注意した』と述べるにとどめた。野党はおろか、国内外のメディアから『身内に甘い』と叩かれても、首相は動かない。それどころか、5月26日の参院予算委員会で『私も私的な居住スペースにおける食事の場に顔出しをし、あいさつもした』と、息子をかばう素振りさえ見せた。
その『違和感』の正体が、本誌が入手した集合写真である」