卒業生の中にはグーグルで働く者もいる

――Super 30の生徒はどのようにして決めるのですか。

毎年入塾試験を実施し、1万人以上が受験します。まずは成績順に100人を選び、続いてインタビューを実施して、本当に貧しい家庭の子供かを聞き出します。そして、私の主義として、同レベルの能力であれば、より貧しい家庭の子供を選ぶようにしています。そのため、日々の食事にも困るような家庭の子供もいるのです。

例えば、極度な貧困のために二人兄弟のひとりが自殺したという子供も引き受けました。そんな境遇でも彼は夢を失わずに努力を重ねてIITに入り、現在は米国のグーグルで働いています。そんな例がたくさんあります。

――ほかにSuper 30を卒業してIITやNITに進学した生徒たちは、卒業後にどんな仕事に就いていますか。

インドの国家公務員上級試験や外交官試験などを受験して高級官僚になる者もいます。また、インド国内企業だけでなく、グーグルなど世界トップレベルの民間企業やスタートアップで職を得る者もいます。日本に来て有名な企業に就職したり、東大の大学院に留学した者もこれまでに4人います。

(後編に続く)

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