明け方起床のポイントは就寝時間
では、明け方起床を可能にするには、具体的にどれくらい睡眠時間を確保するのが妥当だろうか?
私は一日7時間程度の充分な睡眠を心がけている。くどいようだが、朝型ライフスタイルにしたいのなら、その前の晩から準備しないといけない。明け方起床は睡眠を減らすことではなく、睡眠サイクル自体を前にずらすことだからだ。
早起きする人は、たいてい早く寝る習慣を身につけている。
私もまた早ければ夜9時30分、遅くても10時30分にはベッドに入る。やけに疲れた日はもっと早く寝ることもあれば、仕事で遅くなった日には11時以降に寝るときもある。
そんなときは翌日少し遅めに起きたり、週末に普段より長く寝たりもする。試験勉強のときは疲れれば少しゆっくりめに起き、頻繁な海外出張で時差に適応できない場合でも、睡眠不足にならないように気をつける。
状況や体調によって、起床と就寝の時間を調節し、充分な睡眠時間を確保している。
たまに朝早く起きると昼に眠くなって「自分は明け方起床に向いてないタイプらしい」と落胆する人がいる。体が明け方起床に完全に適応するまでは昼食後、眠気に襲われることもあるだろう。それは自然な現象なので気にすることはない。
そんなときはあえて我慢せず、夜の眠りを妨げない程度に仮眠をとることをお勧めする。私も海外出張に行くと夜しっかり寝られず、翌日の昼間に瞼が重くなる場合があるが、そんなときは午後3時より前に軽く20分程度昼寝をする。
コンディションがずっと良くなり、時差に早く適応できるからだ。このようにうまく昼寝を利用すれば、ある瞬間から昼にも疲れや眠気を感じず朝型ライフスタイルに完全に切り替わる瞬間が訪れる。
単に朝早く起きたいという理由だけで、眠りを減らす行動は取らないほうがいい。
無理に睡眠時間を削れば体をすぐに壊してしまうので、明け方起床を続けることがむしろ害になる。心身共に疲労を感じない程度の充分な睡眠パターンを維持することが重要だ。