NG⑥ しゃべり過ぎて「軽率」「守秘義務違反」の疑い
採用面接で実績をアピールする際、なるべく具体的に、数字なども盛り込んで話すことが重要です。ただし、詳細な情報を伝えることで「守秘義務違反」となってしまうこともあります。
面接担当者が「会社の内情をペラペラ話す人」=「軽率」「モラルに欠けている」と捉えると、マイナス評価となってしまいます。話しても差し支えない情報、話すべきではない情報を、しっかりと見極めてください。
「リファレンスチェック」でバレることも
採用面接の場では、少しでも自身を良く見せたいもの。多かれ少なかれ、キャリアを「盛って」話してしまうこともあるでしょう。しかし、実際の自分とは異なる自分をアピールすると、「リファレンスチェック」によってバレてしまうリスクがあります。
リファレンスチェックとは、いわゆる「身元照会」を指します。企業が応募者の現在・過去の所属企業に問い合わせて、勤務実態や人物像などについて確認するものです。従来は主に外資系企業などで、応募者の経歴や話の内容に虚偽がないかチェックする目的で実施されてきました。
しかし近年、新たな目的・スタイルでリファレンスチェックが行われるようになっています。「虚偽のチェック」というより「応募者の人物像を把握し、ミスマッチを防止」「オンボーディングの最適化」などを目的に、新たなリファレンスチェックサービスが生まれています。
例えば、代表的なサービスであるROXX社の「back check(バックチェック)」の場合、企業が応募者に対してリファレンスチェックの実施を明言し、応募者から対象候補者となる上司(元上司)や同僚(元同僚)の紹介を受けます。そして、企業から対象者に依頼し、「勤怠」「コミュニケーション/チームワーク」「行動特性」「強み/弱み」といった複数項目について、オンラインで回答を得るのです。
感度が高い企業ではこうしたリファレンスチェックサービスを導入しています。今後も活用する企業は増えていくでしょう。面接で話した内容とリファレンスチェックでの回答内容に著しいギャップがあると、マイナス印象を抱かれる可能性がありますので注意が必要です。
面接で適切なアピールをするためには、自身の強み・弱みを客観的視点で分析した上で、応募企業の課題とすり合わせ、「入社後に再現し、貢献できるポイント」を伝えることを心がけてください。