変革が相次ぐ現在のビジネスでは考え続けることが求められる。ビジネスに有効な考え方とは何か、問題解決のプロフェッショナルにその真髄を聞いた。

前回まで問題解決の具体例を見てきたが、せっかく正しい解決策を思いついても、会議などで上司や顧客の反対にあい、なかなか実行に移せないケースがある。ビジネスの現場では、関係者の説得も解くべき問題の一つといえるだろう。

なぜ正しいはずの提案が却下されてしまうのか。それは相手の要求内容(What)のみに注目して、要求の背景(Why)をなおざりにしていたからだろう。

夫婦関係を例にするとわかりやすい。妻が「あなたと一緒に暮らしたくない」と怒ったとき、額面通りに受け取って「では離婚するか」と答えると、話はややこしくなる。夫婦間のコミュニケーションで大切なのは、「一緒に暮らしたくない」というWhatをそのまま受け止めるのではなく、その裏に潜むWhyを理解することである。妻が怒ったのは、家事を手伝わないことが原因かもしれないし、仕事に忙しく家族サービスを怠っていたからかもしれない。それがわかれば、こちらの返答の内容(What)も変わるし、適切な言い方(How)を選ぶこともできるはずだ。

(構成=村上 敬)
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