一時は「事業仕分け」の対象になったスパコン「京」は、2011年6月、11月に世界最高速を記録して世界一に輝いた。今までのビジネスの常識を変えるとされる「スパコン」の最前線に迫る。

「2位じゃダメなんでしょうか」

「世の中にないものを作って、どのように世の中にイノベーションを起こすか。これこそが富士通に脈々と伝わるDNAで、富士通のまさにDNAを体言したのが、スーパーコンピュータ(以下、スパコン)の『京』です」

眼下に銀座、新橋の繁華街が広がる富士通本社24階の応接室で、富士通の山本正已社長は、落ち着いた口調ながらも誇らしげな様子で語った。