ダイエット中に避けると損なおやつも

果物は太りそうだから食べない人、すごくソンしてます! 果物にはペクチンに代表される食物繊維が含まれていて、血糖値の上昇が起こりにくく、食べすぎない限り太る心配が少ないんです。

それどころか、効率的にビタミンCや食物繊維が摂れて、腸活や生活習慣病の予防にも有効です。生のまま丸ごと食べるので、アンチエイジングに有効なビタミンC、ポリフェノールなどの抗酸化物質も逃しません。むくみを予防するカリウムも豊富で、美容やダイエットの味方です。とくに栄養価が高い旬の果物や、キウイ、いちご、柑橘類などの糖質が低い果物は、積極的に食生活に取り入れましょう。

老化防止にガンの発症リスクの低下も

果物の1日の摂取量の目標は200g。みかん2個、りんご1個程度です。厚生労働省の「国民健康・栄養調査(令和元年)」によると、日本人の果物摂取量の平均は目標の半分の約100g。とくに若年層の果物離れが顕著です。

果物は健康によいのか、それとも太る原因になるのか。答えは「適量であれば健康によい」です。果物に多く含まれるビタミンA(βカロテン)やビタミンC、カリウムなどのミネラル、ポリフェノールに代表される抗酸化作用(体の酸化を防止する作用)によって、老化防止、動脈硬化やがんなどの発症リスクを低下させることがわかっています。最近では認知機能の低下を防ぐという研究結果も。果物への偏見を捨て、積極的に食べる習慣を身につけたいところ。

そこで、とくに意識してほしいのが朝です。食物繊維は朝に摂ると、腸内環境を改善する効果が高まることがわかっています。ぜひ朝食や間食に果物習慣を!