人間関係には親密度による階層がある

ダンバー数(人間がスムーズでかつ、安定的な社会関係を維持できる上限人数)は、30〜150人とされています。実は、この150人にも親密度によって階層があります。

・ 第0階層(3〜5人)……親密な関係、お金の貸し借りから困りごとまで話せる
・ 第1階層(12〜15人)……月に1回程度会うような親密な関係
・ 第2階層(45〜50人)……距離はあるが、知り合いと認識している関係
・ 第3階層(150人)……友だちの限界

第0〜第1階層は、先ほど挙げた「周囲5人」のメンバーが所属する階層になるでしょう。独立して自分で仕事をする場合、この階層に入る人を選ぶことができます。

独立して2年経ち、この階層にいる人たちを見渡してみると、人格的にも気が合い、コンテクストを読む必要も特になく、気楽にお付き合いしてくれる人ばかりです(感謝)。

そのため、自分のコンフォートゾーンは広がり、ストレッチが必要なコミュニケーションは減っていると感じています。

「会うと疲れる人」からのお誘いを受ける理由

こんな私でも、時間を取ってもらうのが申し訳ないような方からお誘いをいただくことがあります。実は、こういったお誘いがとても苦手な私。つい断りたくなってしまいます。

ストレッチゾーンに入る会話をするので、相手がいわゆる「すごい」人ほど疲れてしまうのです。会話についていけるか? (私が思う)レベルの低い話をしていいのか? と不安になってしまう。

この「自分が疲れるのが嫌だから」「自分が楽したいから」という思考は、コンフォートゾーンにい続けたい人の心理です。しかし、この考え方ではどんどん人間関係が狭くなり、コンフォートゾーンもいつか縮小していくな、と気づいたので、最近はこういったお誘いもありがたく受けるようにしています。

リビングで話す女性
写真=iStock.com/itakayuki
※写真はイメージです

先日、とある事業家さんとお話ししました。大先輩なので、私のやっていることに、遠慮なく質問や指摘が入る。そのたびに、ハッとしました。

私と同じような経験や視座では見えないものが、ストレッチゾーンにいる人にはバッチリ見えている。見えているから「問い」が立ち、その「問い」に答えられない私は、思考がストレッチして新たな行動(改善や情報収集)へと向かう。

自分にとって快適な人に囲まれていると、「それで大丈夫?」「それっておかしくない?」という視点を持ちにくいのです。コンフォートゾーンにい続けてしまう自分に喝を入れられた気分でした。

一方、私がその方に差し出せるものは何もないと思っていたのですが、愛用している家電・ホットクックを使った料理の話や家事外注の話は重宝されました。

私にとってストレッチゾーンにいる人でも、その人にとっては私がストレッチゾーンにいる部分があり、お互いに情報のやり取りが行えそうだと「会いたい人」として認定されていくのかも、と気づきました。