すごい人と思われてもセルフブランディングはうまくいかない

ブランディングと称して、私生活の写真をアップしたり、飲食風景を見せたり、自分のイメージ向上を全開にしている人がいますが、あなたはこういう人から何かを買いたいですか?

経歴、○○ができます、こんな実績があります、あなたの悩みを解決できます、困っている人を助けたい、こんな生活ができます、こんなものが買えます……。

これでは、イメージやキャラをつくって売り込みをしているだけ。セルフブランディングがうまくいかない人の多くは、すごい人と思われたい、思わせたい(虚栄心)、そのために発言にブレがある(偽っている)人です。

REAL・FAKEと書かれた矢印
写真=iStock.com/ogichobanov
※写真はイメージです

セルフブランディングは、「(他人から見た)自分の魅力や価値を自分で理解していること」がベースになります。それらを発信しながら自分の価値を高めていく。自分を「別の素晴らしい何か」につくり上げていくことではないのです。

発信していてどうもしっくりこない、うまくいかないという人は、自己理解不足です。あなたが提供できる価値を見誤っていたり、周りの人が思っている人物像と発信内容がずれていたり、市場に無理に自分を合わせようとしたりしています。一貫性のある発信は、自分の魅力がわかっていないとできません。

では、自分の魅力って何でしょうか? 自分が提供できる価値や思いとは何でしょうか? スタバは経営層からお店の従業員さんまでが、ブランドの魅力、方向性、価値を、共通認識として持っているから、どの店舗も「同じような色合い」「内装」「店員さんの声がけ」が統一できるんですよね。

セルフブランディングでやるべき2つのこと

セルフブランディングに沿った発信をコツコツやっていくと、気づいたら集まってほしい人だけがやってくるようになります。ありのままの自分が提供できる価値に「共感」し、「信頼」してくれる人々です。やることは、次の2つを決めるだけです。

① 自分は何を持っているのか? 何を伝えたいのか?
② 誰にどんな手段や方法で伝えるのか?

やりながら軌道修正していけばいいので、とりあえず仮にでも決めて動くことが大事です。ちなみに、私の場合は次のものになります。

① ワーママとしての日々のモヤモヤや試行錯誤(キャリア、子育て、共働きのライフハック)の経験があり、過去の自分にそれを伝えたい。
② ツイッター、note、インスタ、Voicyで発信する(厳密にいうと、刺さるポイントで分けている。ツイッターは「それそれ!」と言いたくなる系、noteは思考の見える化、インスタは読書の知恵、Voicyは話すからわかる共感系)。