仕事の能力か、上司との関係性か……すべてにおいて変化の著しい現代のビジネスシーンで出世するためには、どんな能力が必要なのか? 各年代ごとに求められる、出世のための条件を考える。

変わりつつある中堅の評価ポイント

将来の経営幹部になるための最初の関門は課長への昇進である。同時に課長に登用されるか、されないかが会社の本人への期待度を測る試金石でもある。近年、課長の昇進年齢は早まっており、最も早い人で34歳、標準で39歳だ(労務行政研究所調査)。遅くても40歳までに課長になれなければ、その上のポストを目指すことは難しいだろう。

従来の課長への抜擢は、本人にはわからない密室で決められ、突然辞令が下りる、神のみぞ知る世界だった。だが、最近では多くの企業がさまざまな角度から課長の適性を測る仕組みを導入している。