仕事の能力か、上司との関係性か……すべてにおいて変化の著しい現代のビジネスシーンで出世するためには、どんな能力が必要なのか? 各年代ごとに求められる、出世のための条件を考える。
抜擢昇進がある一方降格人事もあり
パーソネル・ブレイン代表取締役
二宮 孝
人事労務コンサルタント。1955年、広島県生まれ。早稲田大学法学部卒業。東証一部上場商社人事部、米国系メーカー人事部、ダイヤモンドビジネスコンサルティング(現在、三菱UFJリサーチ&コンサルティング)などを経て独立。近著に『雇用ボーダーレス時代の最適人事管理マニュアル』(中央経済社)がある。
二宮 孝
人事労務コンサルタント。1955年、広島県生まれ。早稲田大学法学部卒業。東証一部上場商社人事部、米国系メーカー人事部、ダイヤモンドビジネスコンサルティング(現在、三菱UFJリサーチ&コンサルティング)などを経て独立。近著に『雇用ボーダーレス時代の最適人事管理マニュアル』(中央経済社)がある。
人事コンサルティング会社パーソネル・ブレインの二宮孝代表取締役は「IT産業など情報社会の進展やグローバル化による経営のスピード化を背景に昇進年齢が早くなっている。外資系企業では30歳そこそこで課長というのは珍しくないし、日本企業も年功的昇進を廃止し、若くして課長に抜擢しようという企業が増えている」と指摘する。
昇進の早期化により、先輩を追い越して課長になるという“下克上”現象はもはや珍しくない。もう一つの変化は人事制度の変更により、抜擢昇進もあれば降格もあるという仕組みの導入である。彼なら課長の職責が果たせると見なせば若くして課長に抜擢する一方、逆にその任を果たせなければ降格するというように柔軟に役職を変更する。
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