仕事を終え帰宅したあとの時間は、「夕食」「入浴」などと文字にしてしまうと、ひとつひとつはとてもシンプルに見えます。
しかし子どもと一緒のそれは、実際はもうぐちゃぐちゃです。食事中におみそ汁やお水をこぼすのは日常茶飯事、「おかわり!」といううれしい催促もあれば、突然「トイレ~」といい出すときもあります。
子どもが落ち着いて食事をしているのは本当に一瞬。その一瞬の隙に、浴室の掃除をしたり、保育園の連絡帳のチェックをするなどします。とくに子どもたちが就寝するまでは、まさに怒濤のように時間が過ぎていきます。
子どもが寝たあとは、たまった家事を一気に片づける時間。正直、からだはヘトヘトでした。というより、寝かしつけるときにうっかり自分も眠ってしまい、深夜一時頃に慌てて起きてきて残りの家事をして改めて就寝することも多かったのです。
当時の自分を今でも思い出します。「勉強したい!」と思っても、教科書を開けるのは通勤時間のみ。これだけでは時間が足りない……。
そこで、毎日のタイムスケジュールを次のように変更しました。
大きな変更点は、早朝の時間を確保し、そこを活用するようになったこと。
夜は子どもたちと一緒に就寝し、その分翌朝早く(午前3時)起き、子どもたちが起きてくるまでの3時間を勉強時間としてまずは確保したのです。
願書の応募締め切りまでに残されているのは6カ月。確保した時間に、ギュッと勉強を詰め込む必要がありました。
月曜早朝3時の「to doリスト」
留学めざして邁進! とはいえ、日々の生活には、ルーティンの仕事やそれ以外にもやるべきことが次から次へと舞い込んできます。仕事と家事、子育てをして、雑事をさばき、なおかつ勉強時間をキープするにはスケジューリングが重要です。
私は、スティーブン・R・コヴィー著の『7つの習慣』(川西茂訳・キングベアー出版)を参考に、1週間の計画を立てることにしました。
スケジューリングの詳細は、ぜひそちらをご覧いただきたいと思いますが、ここでは私がどのように勉強時間を組み入れていたかをご紹介します。
まず使っていた手帳は手製のもの。『7つの習慣』に掲載されていた形式と同じものを入手できなかったので、大学ノートに線を引き、似たものをつくりました。
スケジュールは見開き1週間単位で、時間は30分刻みのスケジュール帳です。
毎週月曜日の早朝にその週の計画を立てるようにしていました。
最初に行うのは、1週間の「to doリスト」の作成です。
「留学準備」「仕事」「家族」「友人」「健康」など、そのときに自分が取り組むべきいくつかの大きなテーマについて、それぞれやるべきことを箇条書きにしていきます。
すべて書き出したら、それらの「to do」に頭から番号をふっていきます。