年々ワガママな人は増えている

「どうして私の気持ちをわかってくれないんだろう?」
「この人は、どうして自分のことばかり考えて行動するんだろう?」

読者のみなさんは、そんなふうに思ったことはありませんか。

じつを言うと、年々ワガママな人が増えている、というデータがあります。

ノートルダム大学のサラ・コンラスは、1979から2009年までに発表されている調査で、「思いやり」「共感性」「相手の立場で考える」といった質問を含んだ調査研究を集めて、時代的な変化を調べてみました。

その結果、アメリカ人の、思いやり、共感性といった特徴は、年とともに著しく減少しているという傾向が突き止められたのです。

今のアメリカ人は、30年前、40年前のアメリカ人に比べると、はるかにワガママになっていたのです。

この研究は、アメリカでおこなわれたものですけれども、日本についても同じような傾向が確認されるのではないでしょうか。

さもしい
写真=iStock.com/BBuilder
※写真はイメージです

人には期待などしないほうがいい

かつての日本人は、相手のことを気づかったり、相手の立場に理解を示したりするのを、当たり前のようにやっていました。

ところが、現代の日本人は、自分のことばかりを考えていて、他の人の気持ちなど、これっぽっちも考慮してくれない人が大量に増えているような印象を受けます。

先ほど、「世の中には、イヤな人ばかりだと思っていたほうがいい」というアドバイスをしましたが、実際に、ワガママで、傍若無人な振る舞いをする人は年を追うごとに増えているみたいですから、なおさら「世の中には悪人だらけ」だと思っていたほうがいいでしょうね。

そのほうが、いざ悪人に出会っても気になりません。

ちなみに私は、人には期待をしないようにしています。

人によい期待をすると、その通りにならずに、非常に気分が害されることが経験的にわかったからです。

「明日中にメールでご連絡いたします」と言っていたのに、翌日にはメールを寄こさない人などいくらでもおりますし、きちんと約束していたはずなのに、一方的に約束を破るような人も少なくありません。

どうも現代人は、ワガママな人たちばかりのようですので、なおさら人には期待などしないほうがいいということも覚えておきましょう。