トレンドを提案しつつ
「安さ」をブランドにする

しまむら社長
野中正人

1960年、群馬県生まれ。84年中央大学法学部卒業、しまむら入社。98年商品四部長、99年経理部長、2003年取締役、05年より現職。
「2年前の減収減益がベクトルのブレを修正するいい機会になりました」

私自身が「口ベタ」なので、偉そうなことは言えない。しまむらという会社もメディアへの露出を控えめにしてきたので、あるいは口ベタ企業だったと言えるかもしれない。だが、いま「ブランド化」をテーマに、口ベタ脱出を図っている。

私は、新卒から26年間ずっと、しまむらで働いてきた。振り返ると、世の中が10年区切りで動くのに合わせて、しまむらも進化を遂げてきた。