わが子を理系の科目に強くするにはどうしたらいいのか。プロ家庭教師「名門指導会」代表の西村則康さんは「理系に強くなるために必要な論理的思考力には、数の理解と言葉の理解が必要です。『リンゴ3個とミカン2個を足す』という文章題なら解けても、『足す』が『合わせると』『全部で』といった表現に変わるととたんにわからなくなる小学生は意外と多い」という――。

※本稿は、西村則康・辻義夫『理系が得意になる子の育て方』(ウェッジ)の一部を再編集したものです。

リンゴとイチゴ
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言葉の理解が広がれば数の苦手意識は小さくなる

子どもが数について理解を深められるのは、ご家庭での遊び方や学び方の習慣が基盤にあってこそです。しかし、就学以降の算数に対応できる力を確かなものにしていくために欠かせないものがあります。

理系に強くなるために必要な論理的思考力には、「数の理解」と「言葉の理解」が必要です。算数で最初につまずくことが多いのは文章問題ですが、数の理解でつまずいているというよりも、実は言葉の理解でつまずいているケースが少なくないのです。

ある5年生の子は、リンゴやミカンの文章問題は解けましたが、それがナシとイチゴに替わったら解けませんでした。

なぜそうなってしまうのか。「リンゴ3個とミカン2個を足す」と書かれていたら問題なく解けます。しかし「足す」が「合わせると」「全部で」といった表現に変わるととたんにわからなくなるのです。

4年生くらいでこういう子は意外に多いのですが、5年生でこの状態というのは珍しいケースでした。それに、リンゴもミカンもナシもイチゴもすべて果物で、同じように「個」で数えるものが混乱してしまうのは非常にレアケースといえます。

数える単位はとても重要で、「何個」から「何羽」に変わったら「羽」が個数を示す単位とわからず、解けなくなる子はもっとたくさんいます。