2026年度に明大世田谷が誕生「7割内部進学目指す」

明治大の系属校には、明治大付中野と明治大付中野八王子があるが、さらに一つ増えることになった。

「22年3月に、明大は日本学園と系列校連携の協定を結び、26年4月から同校の名称を明治大付世田谷とすることを発表しました。つまり、23年度に日本学園中に入学した生徒は高校卒業時に明大に進学できる可能性があります。進学枠の人数はまだわかりませんが、日本学園の受験者は増えるでしょう」(同)

※編集部註:日本学園は1885年に創立された伝統ある男子校。OBには元首相の吉田茂、作家の永井荷風、画家の横山大観などがいる。日本学園のHP上では「卒業生のおよそ7割(約200人)以上が、明治大学へ推薦入学試験によって進学できる教育体制の構築を目指します」と発表。そのため、日本学園の偏差値は前年度の40台から2022年12月時点で56・58・60(いずれも首都圏模試センター合格率80%基準偏差値/日程はそれぞれ2月1日午前・2月4日午前・2月5日午前)に上昇した。

総理大臣を務めた吉田茂らを輩出してきた歴史がある日本学園。
写真提供=日本学園
総理大臣を務めた吉田茂らを輩出してきた歴史がある日本学園。
【図表】明治大学 内部進学の道
出典=『小学生知育大百科 2023完全保存版』(プレジデントムック)

【明治大学付属明治高等学校 内部進学率92.6%】

他大学の主な合格実績 一橋1、早稲田5、慶應9、上智8

2008年共学化し調布に移転

1912年設立。明大唯一の付属校。男子校だったが、2008年に調布に移転し共学化。国公立大や明大にない学部なら、内部進学の権利を保有したまま受験可能。付属の中学校あり。

【明治大学付属中野高等学校 内部進学率82.1%】

他大学の主な合格実績 大阪1、東京工業1、早稲田11、慶應7

硬派な男子校

運営母体は中野学園で、明大の系属校。1949年に明大の系属に。体育会系の部活が有名で、高校はスポーツ推薦枠がある。2018年に新校舎に。明治大学推薦テストや3年間の成績から明大に推薦される。付属の中学校あり。

【明治大学付属中野八王子高等学校 内部進学率90.3%】

他大学の主な合格実績 東京1、神戸1、慶應2

2024年度から明大八王子に校名変更

明大中野同様、運営母体が中野学園で、明大の系属校で共学。1984年開校。略称は「明八」。東京ドーム5.5個分の敷地には、人工芝のグラウンドに野球場、サッカー場などの施設がある。付属の中学校あり。

【日本学園高等学校】

2026年度より共学の明治大学付属世田谷高校に。同中学校は2026年度より共学の明治大学付属世田谷中学に。