偏差値30台だった前身女子校が59に爆騰した中大付属校

中央大にはもともと共学の付属校が三つあった。10年に新たに付属校となったのが、中央大学附属横浜。前身の横浜山手女子時代の偏差値は30台だったが、付属校になったことで日能研偏差値50台に。直近の数字は59にまで上昇している。

「数年前の内部進学率は60%台でしたが、現在は83%超と飛躍的に高まっています。東大や早慶など難関大にも数多く合格しています」(同)

センター北駅が最寄りの、のびのびとした環境にある中大横浜の校舎。
写真提供=中大横浜
センター北駅が最寄りの、のびのびとした環境にある中大横浜の校舎。
【図表】中央大学 内部進学の道
出典=『小学生知育大百科 2023完全保存版』(プレジデントムック)

【中央大学附属高等学校 内部進学率86.3%】

他大学の主な合格実績 一橋2、早稲田6、慶應2、上智15

2001年に共学化しバンカラからハイカラへ

通称「中附」。1909年にできた目白中が祖。63年に小金井に移転。男子校だったが、2001年に共学化し、10年に中学を設立。「自主・自治・自律」を校風とし、高校は制服がない。95%が内部進学できる。付属の中学校あり。

【中央大学附属横浜高等学校 内部進学率83.7%】

他大学の主な合格実績 東京2、大阪1、一橋4、早稲田20、慶應12、上智9

横浜山手女子からの転身

横浜山手女子中高が2010年に中央大学附属になった。85%が内部進学できる。2012年に共学化し13年に現在の場所に移転。中央大の推薦権を保持しながら国公立大、海外大の受験が可能。付属の中学校あり。

【中央大学高等学校 内部進学率90.9%】

他大学の主な合格実績 早稲田14、慶應1、上智5、東京理科3

珍しい昼間定時制高校

通称「中大高」。1928年中央大初の付属校である中央大学商業高校として設立。もともと夜間定時制だったが、93年に昼間定時制に。始業時間は9時15分からと、遅めに始まる。

【中央大学杉並高等学校 内部進学率92.6%】

他大学の主な合格実績 東京工業1、早稲田3、慶應1、上智9

名物は「中杉体操」

通称「中杉」。1963年、中附の跡地を譲り受け開校。もともと男子校だったが92年に新校舎開設とともに共学に。3年間の成績の上位者から志望学部に推薦される。