20歳年上からプロポーズされた
転職を重ね、現在は大手金融の管理部門に勤める玉井好美さん(仮名、42歳)の年俸は約840万円。月々の手取りは50数万円だ。以前は家計簿を付けていたが、最近は月々の大まかな支出を把握するだけという。
「給与や昇進、仕事の振り方でも、金融のほうが男女差があまりないように感じます。メーカーに在籍していた際は、十把一絡げの『女の子』扱いでしたから」
とはいえ、女性管理職はやはり少ない。
「今の会社で評価されてる感じはしません。ほかに今よりいい案件があれば転職するかもしれませんが……」
通勤にエネルギーを取られるのが嫌で、月10万円(管理費込み)で都内地下鉄沿線の1Kマンションを借りている。20代の頃は仕事でフル回転、さらに税理士や英検の勉強に励んだこともあって、カロリーメイトやファストフードばかり食べていたが、今は健康食品の“鬼”。昨年は数十万円をつぎ込んだ。酒、タバコは嗜まず、職場の飲み会に参加することも稀だ。
「今はほとんど自炊です。朝はトーストだけ。昼は手製のおにぎりやお弁当。夜は一時パスタばかりで飽きたから、今は蕎麦、うどんが多い」
故郷の九州にいる父親(71歳)の話題になると、「若い頃はイケメンだったんです。料理もうまい」と饒舌になる。一人っ子の玉井さんが独立する前に離婚し、今は年金暮らし。しばしば食材を送ってくれるおかげで、食費はほとんどかからない。そのお返しとばかりに、父の日にはアルコール類や、米国から取り寄せたサプリメントを送っている。
「休日は、月1回1人で山歩きしてます。あまりお金はかけません。帰省は旅費がハネ上がるので、回数は少ない」