とりあえず「3年」やってみよう

――今後の生活についてお伺いします。この先ずっと一生フィンランドにいたいですか? それとも日本に戻って何かのプランがあったりしますか。

フィンランドに来るとき唯一決めていたのが、とりあえず3年やってみようということでした。それ以外は敢えてもう何も決めずに、3年後に自分がどう思っているのか、それを楽しみにしています。

前職の会社員時代も、実は最初は3年上限の契約社員だったんです。その3年というのがちょうどよかった。1年目は何もかもが新鮮で、2年目にマンネリして、3年目にようやく自分らしい働き方が見つかるというステップがあったんです。そのときの上司に「期限が決まってるほうが全力で走りきれるよ」といわれました。たとえば校庭を走ってこいと言われても、何周か言われてなかったら、途中で絶対怠けてしまうと思うんです。でも全力で3周走ってこいと言われたら、その3周は本気で走れる。まさに私自身がそうでした。だらだら過ごすんじゃなくて、3年と決めていたほうが、今の瞬間の噛みしめ方も変わるかなと思っています。

今はまだ1年目の途中なのですが、他のシェフたちを見ていて、生き方と働き方のバランスは、必ずしも今まで通りじゃなくてもいいのかもしれないという予感を感じています。週5フルで8時間働いて、1つの企業でということだけじゃなくても、その中にまた休みがあってもいいし、思い切って学び直してもいい。そういう人生のプランがあるんだというのが、1年目の新鮮な学びです。3年後、自分がどんな道を選択するのか、私自身も楽しみにしているところです。

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