サラリーマンではない「あなた自身」の名刺をつくる
サラリーマンの今から定年後までずっと使い続けるもの、いつか定年後の仕事を増やしてくれるもの──それが「あなた個人の名刺」です。
いまや企業間の取引や商談ではテレワークが進み、かつてより名刺交換の機会が減りました。相手と会う機会が減ったからこそ、実際に会ったときの印象が大切になっています。とくに年長者は名刺を大切にします。「いつかフリーランスになりたい」皆さん、本書を読んだらすぐ「自分の名刺づくり」を始めてください。
そのための準備を含め、「自分の名刺」によって新たな人生の扉が開きます。
え? 名刺なら、すでにもっている? 何を言ってるんですか、会社の名刺はダメです。それは定年と同時に使えません。サステナブルではない名刺です。私が言う「自分の名刺」とはサラリーマンではない「あなた自身」の名刺です。
コロナ禍でオンラインミーティングが増えたこともあり、リアルで会って名刺交換する機会は減りました。だからこそ私はその機会を大切にすべきだと思います。
サラリーマンより「自分自身」が大切なフリーランスは、出会いの場の印象、そして名刺交換を大切にしましょう。
年配者に意見を求めると失敗する
そこで渡す名刺について、定年後まで続く自分の「ニックネーム」と「職業」を考えましょう。このどちらも大切です。それを考えたら次がデザイン。会社の名刺とちがって、フリーランスの名刺は差し出した瞬間のインパクト勝負。相手にどんな印象をもってもらいたいか、それを考慮してデザインを選びましょう。
ちなみに私の現在の名刺はこれです。
会計士というお堅い印象とのギャップを感じてもらうことを重視しました。これを渡すと95%以上の確率で驚かれます。ちなみにこの名刺は私が主宰するフリーランス塾の塾生、青木英明さんのデザイン事務所「アイデア」の商品です。
まずは自分のニックネームを考えましょう。
自分のことを何と呼んでほしいか。ぜひとも覚えやすく、語感の良い呼び名を見つけてください。良いニックネームが見つかればとても有利です。ぜひともユニークで呼びやすいニックネームを考えてください。会社の名刺ではニックネームが存在しないからこそ、個人名刺では重要なのです。自分で思いつかない場合には、仲の良い友人に考えてもらうのがいいでしょう。ただし年配者はダメ。若い人の感性を頼ったほうがいいです。
え、若い友人がいないって? それはちょうどいい。これを機に若い友人をつくってお願いしてください。これもフリーランスに向けてのいい練習です。