「ある程度の元手を貯めている投資家」向けの商品

ただ、これは、必ずしも投資信託がダメ、という意味ではありません。

さっきと同じ利回りで計算すると、元手が1000万円であれば30年で、5000万円なら10年で、資産1億円の達成が可能です。

要するに、投資信託とは元手をある程度貯めている投資家が、じっくり時間をかけてローリスクに資産を増やすための商品であって、当時のぼくのように、若いうちに一定以上のお金を得たい人には向いていない商品なのです。

椅子に座りパソコンを前にほほ笑む高齢男性
写真=iStock.com/Deagreez
「ある程度の元手を貯めている投資家」向けの商品(※写真はイメージです)

ぼくはキリが良いところで投資信託を解約し、全ての資金を日本や米国の個別株に振り分けました。

なので、それ以降の数年間、運用額が数千万円規模になるまでの間、投資信託は一切やりませんでした。

お金持ちになりたいなら個別株投資が必要

十分な資金がない状態から一定規模の資産を築くためには、当たり前のことですが、2倍、3倍と大きな値上がりをする個別株で勝負して、その勝負に勝つ必要があります。

個別株投資というのは、投資信託のようにプロの運用にお任せをするのではなく、1つ1つの銘柄を自ら調べて、個別に売り買いする投資になります。

複数銘柄がパッケージ化されている投資信託と比べると、個別株投資は当たり外れがあり、リスクが高い投資だと言えます。

ただ、その分リターンも大きいため、手持ち資金が少なく、仮に多少失敗してもやり直しのきく若い世代には、お勧めしたい手法だと考えています。