家を買うかどうかは兄弟姉妹の有無にもよる

家を買うかどうかには、もう一つの4マス図がある

住宅購入問題は、実はもう一つの軸があります。簡単にいえば「買わなくてもいいかもしれない」という可能性の検討です。そもそも買わなくてもすむ人なら賃貸暮らしでいいわけです。

親がすでに一戸建てを所有している場合、リフォームして3世代同居にする人がいます。リフォーム代がかかっても、家を新しく買うよりはずっと安くすみます。

親の世代のほとんどが自分の家を持っています。今はひとりっ子が増えているので、親の家の相続をするのはその子です。つまり「すでに家がある」という人が増えているのです。となると、こんな2×2の軸が考えられます。

そう、住宅問題の軸となるのは、「兄弟姉妹の有無」と「結婚か独身か」というところです。

兄弟がいない、つまりひとりっ子の場合、結婚していてもおひとりさまであっても、親が家を所有していれば「家を1軒」相続できることになります。結婚している場合、配偶者もひとりっ子なら「家を2軒」相続することになります。