他国企業は「映えるんじゃね?」というノリ

では他の国ではSDGsに該当することはやってないのかというと、まぁ一応どの国も役所や上場企業は以下のようなアピールをしているんですよ。

「われわれはこんな環境に良いことをやっています!」
「再生可能エネルギーだけを使っています!」
「人種差別とたたかっています!」
「性差別を解消しています!」
「紙ストローを使っています!」

投資家とかクレーマーの消費者に向けて訴えているのですが、ただそれに対して何かフレームワークがあるとか決まりがあるというわけではないのです。「こんな感じだといいんじゃね? 株主総会で映えんじゃね?」というノリでやっていて、担当はCSRの部署とか差別解消なんとかの部署で、ようするにコスト部門が対応しプロフィット部門ではないところがやっていて、あくまでも広報目的なんです。

こういうことを熱心にやっている会社ほど実際は幹部のほとんどが特定人種だとか、紙ストローを使っている社員のほとんどが車通勤で、幹部は超でかいランドローバーに乗っていたりプライベートジェットでバンバン飛びまくっていたりするんです。

日本人が大好きな“多国籍な町内会”

では、なぜ日本だけこんなことになっているかというと、実は深~い背景があります。 日本人はなぜか国連が大好きです。ところが、この“世界のニュース”シリーズ①でご紹介したように国連の実態は“多国籍な町内会”なのです。

ここでチョット「例え話」をしてみましょう。

その昔、ご町内で派手な抗争があって、やらかしちゃった日本とドイツという武闘派のお宅に「ワレ! じゃかあしいわいっ! 貴様らはおとなしくしとれやっ!」と他国が怒りまくって、毎年“みかじめ料”を徴収するようにした仕組みが国連です。

この町内には中国とロシアという武闘派がおり、個人で所有している土地や車は全部没収しろと無茶苦茶なことを言いまくる一家がいるんですが、そちらも叩きのめすのは面倒くさいので一応は町内会の幹部ということにしてしまいました。

こんな腐りかけた町内会なのでドブ掃除すらきちんとやることができません。ロシアと中国が文句をたれるうえに、町内のほとんどの家が貧乏生活を強いられて町内会費を払わないので、ドブ掃除のスコップすら買えないからです。

このように財政が乏しい町内会はダメだということが最初からわかっている家が多いので、この国際的な機関は数多くの家から相手にされていません。

ニューヨークにある国連本部ビル
写真=iStock.com/mizoula
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