冷蔵庫やテレビが長期トレンドになった理由

冷蔵庫も同様です。冷蔵庫のない時代は食品を衛生的に保存することが難しく、必然的に毎日食料品の買い出しに行かざるを得ませんでした。人は食べなければ生きていくことができません。ただでさえ今よりも家族の数が多かった時代、家族を飢えさせないように日々の食糧を確保することには、大変な労力が求められたに違いありません。

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最近はテレビを持たない人やあっても見ない人も増えてきていますが、長い間、多くの人にとって手近で安価な娯楽であり続けました。

こうして「三種の神器」は一過性のブームではなく、人々の生活を便利にしたことから長期トレンドとなり、消費を押し上げ、それに関連する銘柄が成長していったのです。

最近ではインターネットがそれに該当します。

インターネットの黎明れいめい期、拒絶反応を示す人は少なくありませんでした。ある人から、1990年代に書かれたある小説を読んでいたら、20代の女性主人公が「友人のY子は『自分は死ぬまでインターネットはしない』と言っている」と語る場面が出てきてびっくりした、と聞いたことがあります。また、ご高齢の方の中にはウェブやインターネットを「怖いもの」と思い込んでいる方も多かったように思います。

長期トレンドとなりえる潜在テーマを見つけて関連銘柄を仕込む

今の時代にこのようなことを言う人はあまり見かけません。

しかしこの例に見られるように、当時はインターネットがここまで私たちの生活に浸透し、必要不可欠なものになると認識していない人も多かったのです。

今も昔も、長期間にわたって私たちの生活を便利にしてくれるものが長期トレンドとなり、経済を動かす要因の1つになっていくことは間違いありません。

みなさんもぜひ長期トレンドとなりえる潜在テーマを見つけて、関連銘柄を仕込んでおいてください。

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