アフターコロナに注目の「サンエー」
もう1つ、将来的に面白いと言える企業をご紹介しましょう。
■サンエー(2659)
<会社プロフィール>
【特色】沖縄流通最大手。スーパー軸に外食等展開
【上向く】コロナ対応の店舗休業なく、既存店売上が前年上回る。外出機会増え、好採算の衣料品と外食回復
【省人化】フルセルフレジを試験導入。6月開店の宮古島の店舗で離島初のネットスーパー開始
※『会社四季報』2022年4集秋号より
47都道府県では唯一人口が増加した「沖縄県」に期待
1950年に個人商店として開業し、沖縄の本土復帰前の1970年に那覇市で設立されました。現在の本社は宜野湾市です。スーパーマーケットの他、ローソンと合弁で県内のコンビニ拡充をはかっています。また外食やホテル経営も行う他、家電販売やドラッグストアをフランチャイズ展開しています。
1つ言えることは、コロナ禍によって人々の意識が変わったのだけは間違いありません。特に住む場所の意識は大きく変わっていて、地方に移住する人も増えてきました。実際に2022年8月9日、総務省が公表した1月1日時点の住民基本台帳に基づく人口動態調査で1都3県(東京、埼玉、千葉、神奈川)の人口が、1975年の調査開始以来、初めて減少したのです。これは大きな構造転換です。
この調査でもう1つ面白いのが、47都道府県では唯一人口が増加したのが「沖縄県」でした。とすると、四季報【特色】欄に「沖縄流通最大手」と書かれるサンエー(2659)は将来的にも面白いのかもしれません。